新型コロナウイルス感染症は昨年１２月以降、発信源である中国から日本を含む近隣諸国へ広がり、さらに全世界に感染が拡大する未曾有の事態となっています。特に道内では２月上旬以降全国で患者数が一番多かった期間が長く、医療従事者、入院患者の感染や感染経路が不明確な感染者が相次ぐなど、７名（３月３０日現在）の高齢者が亡くなり、未だ感染終息への目処はたっておらず道民の不安は解消されていません。さらに国による感染拡大防止対策は後手に回り、準備不足の施策が打ち出されるたび、家庭や学校現場、企業などで混乱と戸惑い、経済的損失が広がっており、あらゆる分野が停滞し道民生活は危機的状況に直面しています。

　感染症対策を強化するための、早期発見と重症化を阻止するための検査の拡充は十分とは言えません。医療崩壊を起こさない必要な病床の確保と、仮に一般病床を活用する場合の指針など早急に示すべきです。

　また、小中学校をはじめとする教育機関の新学期が始まることからも、万全の衛生管理体制や、コロナへの正しい知識の習得や不安解消に具体の対策を講ずるべきです。

　さらに、多くの事業者の収益が悪化し関連倒産が出ており、それに伴う解雇や待遇悪化が相次いでいます。倒産の危機や生計の立て直しには、直接補助や公共料金の引き下げなど早急かつ実効ある対策が急務です。今からでもさらに補正予算を講じ、速やかに日常の道民生活を取り戻すため対策を講ずべきです。

　道民の生命と財産を守り、本道経済への影響を最小限に抑えるための施策を強力に推進し、地域の厳しい実情の把握にこれからも努めて参ります。

北海道議会議員　梶谷 大志

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